中高の職員室を一つにしたら・・・

一長一短はあるとは思うが、今の本校において中高の職員室が一つになれば、中高の連携や教職員間の意思疎通が今以上に図れるのではないかと思う。

もっとも、このことはいろいろな先生がこれまでにも考えてきたことで、高校において進路や国際、入試広報各部の職員室が学年職員室と離れていて、お互いの動きが見えにくいということで、実際、統合を検討された時期もあった。

結局は、適当な場所が見つからなくて実現されなかったが、高校部門だけみてもでもそうだから、中高またがれば、なおさらその必要性があろうというものだ。

しかし反面、子どもの発達段階を考えれば、指導方法や対応の仕方が違う面が多分にあり、別になっている方がいいというのも否定できない。要は教職員の意識の問題なのだが、なんとか長所短所がうまくかみ合うような形で、「お互いが見える」位置関係にならないものだろうか。

一番のネックは場所の問題。教室等1階の会議室周辺が校舎の配置的にも真ん中だし、持ってくるとすればここしかない。現状のスペースではちょっと狭いので、ガラスで仕切られた廊下部分を取り込んで、入試広報室と第2職員室間をつないでやれば、なんとかなるだろう。

給湯設備やトイレなどもすぐ傍になり、入試広報室と第2職員室間の部分は、ワンフロアーでありながらちょっと段差のある、使い方によっては面白い職員室になると思う。ついでに名称も「Staff Room」に変えてしまったらいい。

たかが部屋のことじゃないか、気持ちの問題だろう・・・。といいたいところだが、環境的側面は仕事をする上での大きな要素だし、机の配置や大きさ、壁の色、窓の景色や照明のあたり具合などなど、それぞれがひとつ違うだけで、モチベーションや人間関係、動きにも差が出てくることは否めない。

まずは環境からってことで、多少、お金がかかるかもしれないが、これで職員間の連携が密になり、中高が一つの共同体となって、それぞれの教育的効果が上がるのなら、決して無駄な投資ではないと思う。

所属は中高に分かれていても、授業は両方を受け持ったりして、ともにどちらにも関わっている教職員だ。中学校設立時から持ち越してきた意識のズレをなくす意味でも、この際思い切ってやってみてはどうだろう。


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