10年で進学地図は大きく変わる

少し前になるが、『サンデー毎日』(5.2号)に「難関大合格者が伸びている全国400高校」という特集が掲載されていた。

十年ひと昔というが、この言葉がぴったりなのが学校の進路実績の栄枯盛衰。10年で進学地図は大きく変わる。今までそれほどでもなかった学校が進学校に進化していたりする。今年はどこが伸びたのか・・・

まず始めに、《難関国立大》

旧7帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)に東京工業大、一橋大を加えた9国立大の実績を10年前と比べると、1位:堀川、2位:西京でいずれも京都市立。10年前の実績は合格者ゼロだったのが、これら9国立大に堀川85人、西京53人の合格者を出している。

総合選抜制で採用している地域の多い京都の公立高校では、生徒は必ずしも進学したい高校に進めない。そこで、全府県から募集可能な専門学科(堀川:探求科、西京:エンタープライジング科)を設置して大躍進を遂げた。さらに西京は、今年初めて卒業生を送り出した京都初の公立中高一貫校だ。

一方、私学では、西京と並んで2位に入ったのが大阪桐蔭。9国立大の合格者が4人から57人に増加。京大へは10年前の合格者ゼロから39人へと躍進した。14位の須磨学園(9国立大の合格者がゼロから36人に増加)とあわせ、これまた10年前の実績はそれほど高くなかった学校が肩を並べている。

もちろん、10年前から進学校として認知されている学校で、さらに躍進したところも多数ランクインしているが、こういった「無名」の学校が10年経って名乗りを上げてくるのは注目に値する。やり方によっては10年ここまで変われる、ということを証明しているようなものだ。

ちなみに、《京大現役合格者》が伸びた高校ベスト10はこうなっている。

次に、西日本の《公立・難関私立大》

公立の大阪市立大と、私立の早稲田大、慶応大、上智大、東京理科大、南山大、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大の10大学について、10年前と合格者数を比較している。

トップは西京で、6人合格から約57倍の344人に激増。2位は奈良、3位は須磨学園と続いている。須磨学園は10年前がわずか1人の合格者が268名にと、これまた激増だ。

4位に石山(120人→376人)、5位に膳所(427人→675人)と続き、以下滋賀県だけをピックアップすると、8位:彦根東(213人→423人)、61位:八日市(86人→172人)、米原:(36人→102人)、127位:守山(212人→261人)、132位:比叡山(63人→110人)が150位以内に入っている。

いま、改革プロジェクトが進行中の本校も、いずれこの中に名前が挙がることを信じて(というか、そうすることを堅く誓って)、目標に向かって進んでいきたい。


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