中学校の玄関脇に掲げられている「いきいき のびのび こつこつと 黒板」。毎朝、副校長から子どもたちへのmessageが綴られている場所だ。
この木(7日)・金(8日)と、ちょうど副校長が外に出て不在だったので、代わって僕が書くことになった。
初日、慣れていないこともあって、どうも字がぎこちない。書いている言葉も、なんだかつかみどころがあるのかないのか・・・。何度消して、書き直しても、なかなか満足がいかない。
ええいっ、もうこれくらいでいいや!
と、半ば投げやりになって、その日は終わったものの、何度見返してもなんだか気分がスッキリしない。たかが黒板じゃないか・・・。いくらそう思っても、子どもたち全員が見るわけだから、その一言一言、字体や色使いひとつとっても、けっこう気を遣うものなのだ。
で・・・、今日に備えて昨夜、学校を出る前に書いて帰ったのが、これ。
決して満足いく出来映えじゃないが、明らかに昨日とは違って、チョーク運びがなめらかで、書いていて気分がいい。
どうして? たった一日でそんなに変わるわけないのに・・・
昨日と今日で何が違ったか? それは、自分の仕事として捉えられていたかどうかってこと。昨日は「頼まれたから、(ある意味、無責任に)仕方なくやった」。今日は「自分の役目(仕事)として、少なからず責任を感じていた」。たった、それだけのことなのだ。
黒板を読んだ人は、多分そこまでのことはわからなかったとは思う。でも、自分自身のテンションは明らかに違ったし、出来映えも大きく違う。
自己表現の場として、こんなにも意味がある場所だったのか・・・。改めてその意義を教えられたような気がして、うれしかった!