本年度最終日、来るべき来年度は形を残すべし

なんかドタバタ感が最後まで続いた今年度も今日3月31日で終わり、明日からは新しい年度が始まる(なんか大晦日みたいな雰囲気のセリフやな・・・)。すべてリセットってわけにはいかないけど、体制が一新されるということは、気分も新たに頑張れという意味でもある。

いろいろなことで、学校とは何か、私学の意味、組織のありよう、経営者の資質・・・等々、現場で仕事をしながらも、改革プロジェクト目線では「一歩引いた」見方をしてきたおかげで、結構クリアになったことも多い。

そもそも一度教壇を退き、外部から学校を眺めた身としては、ともすれば現場に入って見えなくなりつつあった「世間の常識」を思い出す意味で、今さらながらとてもいい経験ができたと思っている。

4年前にこの学校に来たばかりの頃の自分は、もう少し「恐い者なし」だったような気がする。良くも悪くも、それが行動の原動力だったと思うし、新しいことをやってくれる期待感みたいなものを周囲に与えていたことは間違いない。

それが、組織の一部に組み込まれていくにつれ、しだいに丸くなるというか、自分自身を強く主張するより周囲との和を重視せざるを得なくなり、本来めざすべき道を形にするのに時間がかかるようになった。

組織の和はもちろん大事だが、それを優先させるがために正しい道が犠牲になる、あるいは先送りされることは、結果として組織の将来を悪くしていることに他ならない。今はつらくとも、将来のために耐えることは本校が良くなるためには必要不可欠なことだ。

データ分析にと、この時期買っている週刊誌。全国の高校の大学合格実績の特集が組まれている。そんなの本校には関係ない・・・今はそうだろうが、その一言で流されてしまってはどうしようもない。

学校の目標は何だ。本校は何をめざし、どんな子どもを世に送り出そうとしているのか・・・。教職員一人一人が問題意識を持ち、めざすべき方向と現状とのギャップを埋め、自己を変革・成長させ、果敢に子どもたちに迫っていく姿勢がないことには、存在感のある学校にはなれないだろう。

学校の生き残りのためではない。なぜ自分が教師になったのか、その原点を今一度思い出し、自己の使命を実現するために、来年度は形ある取り組みを全員に期待したい。


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