高校「三送会」、カツカレーに込める「親の思い」

今日は3月1日の卒業式を前に、高校では恒例の生徒会主催「三送会」(三年生を送る会)が行われた。在校生やクラブの後輩、3年生の担任団などが趣向を凝らしたステージ発表を行い、高校生活最後のイベントとして思いでに残る一日をプレゼントした。

そんな中、昨日から調理室に集まり、仕込みをしているお父さんやお母さんたち。父母教総務部が中心となって毎年行っている「昼食」提供だ。体育祭に焼きそばやアイスの屋台を出すのと、この三送会で昼食サービスを行うのが恒例になっていて、昨日今日と、たくさんの保護者が集まって下さった。

昨年までは「炊き込みご飯」と「豚汁」というメニューだったが、今年の役員さんたちの話し合いで「カツカレー」になり、中高生あわせて800名分が用意された。お代わりもOKということで、3人分平らげた生徒もいて大好評だった。

学校行事にこういった形で父母が関わり、子どもたちに少しでも楽しんでもらおうと支援する仕組みは、本当にいいものだと思う。わが子が通っている学校を応援したい、わが子だけでなく生徒全員が自分の子どもと一緒・・・。そういったあたたかい親心がいっぱい詰まった、本校らしい取り組みだ。

私学ではけっこう多いのかもしれないが、学校のいろいろな場面に父母が積極的に関わり、学校を盛り上げていく体制があるのは本校の大きな特徴の一つだ。親子ともども学校行事に参加するスタイルは、教育的な視点から見ても大きな意義がある。

僕自身、このことを例えて、こんな言い方で話している・・・

「少なくとも公立よりも高い授業料をいただいているんだから、子どもさんだけが学ぶんじゃなくて、お父さんやお母さんも本校で学ぶつもりで学校に関わり、いろいろな行事などに参加して下さい。子どもさん1人分だと思えば高いかもしれないけど、お父さんやお母さんの分の授業料も含まれていると思ったら、決して高くはない。むしろ、いろいろなことが経験できて安いくらいかもしれません。本校は子どもさんだけじゃなく、お父さんやお母さんにとっても”学校”なんです。」

今後、さらにこの持ち味を深めていきたい・・・

改革プロジェクトを支える大切な項目の一つだと思っている。


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