たくさん息を吸い込もうとすれば、どうすればいいか・・・答えは、できるだけたくさん息を吐き出すこと。
「腹式呼吸」で大切なことは、いかに息を吸うかではなく、いかに息を吐くかということだ。吐くことができれば、勝手に吸うことができる。
英語がしゃべれるようになりたいと思って、いろんな参考書を買い、毎日、嫌になりながら一生懸命フレーズを暗記したところで、実際に声を発して、使わなければ身につかないし、上達しない。
勉強したから話せるようになるんじゃなくて、しゃべる機会があるから、どういう言い回しが適切なのか知りたくなり、覚えようとするのだ。
英語に限らず、どんな勉強だって同じ。誰かに伝えたいから、表現したいから学ぶのだ。
お腹が空くから、美味しくご飯が食べられる。ギュッと絞ったスポンジだから、たくさん水を吸い込んでくれる。カラカラに乾いた土だから、どんどん水がしみこんでいく。
資料をたくさん集めても、レポートは書けない。集めれば集めるほど、どれを使って、どうまとめればいいか悩む。反対に、書きたいことが決まっていれば、話は早い。
必要な資料を探せば、それでいい。
日本人は、inputが好きらしい・・・
自分の周りに、できるだけ多くのモノや情報、ヒトを集めたくなる。でも、集めれば集めるほど収拾がつかなくなり、コントロール不能。結局は使いこなせずに、放置されるだけ。
そうじゃないだろう・・・発想を180度変えてみたらどうだ。
すべてを、outputから始める。そうすると、自ずと必要なヒトやモノ、情報が見えてくる。それも無駄なく、クリアに。
ほんとうは、きわめてシンプルなのだ。
必要だから、取りこむ・・・
必要でないモノは、近づけない・・・
ただ、それだけ。