オープンスクールで懐かしい出会いが・・・

今日は、今年度2回目のオープンスクール。中高同一開催となり、学校説明やキャンパスツアー、授業体験、ランチ体験、クラブ見学、個別相談など、盛りだくさんの内容で、多くの方にご来校いただいた。

直接、担当したのは中学の授業(理科実験)と個別相談。

実験は「ソーラーバルーン」。N先生の指導で、バルーンを作って青空に舞上げた。まずは実験室内で、大まかな原理を勉強したあと・・・

中庭に出て、手順通りにバルーンをつくり、中に空気をためて・・・

たまった空気を逃がさぬように、細心の注意を払いながら・・・

もう一方の口をしっかりふさいで、ひもをくくりつけ・・・

さあ、完成だ! 太陽の下で、バルーン内の空気が暖められると、ほら・・・

ふわりふわりと、最初は風に流され、安定しなかったバルーン・・・

それが、あっという間に青空に吸い込まれ、高ぁ~く舞い上がった。

わずか30分ほどの授業体験なので、今日はここまで。熱気球みたいに、実際に火で暖めて飛ばすバルーンは、今度、中学に入ってきてくれた時に、授業でやることにしよう!

さて、実験をすませ、参加者をランチ体験に案内しつつ、次の個別相談の会場に向かっていたら、案内係の先生から声が・・・

「先生の、前任校の教え子さんが、娘さんと一緒に来られてます。旧姓○○さんで・・・、ぜひお話しがしたいと・・・」

名字を聞いて、何人かの顔が思い浮かびつつ、出会ったところ、「おぉ~、懐かしい。いいお母さんになってるやん!」

教師になって2年目から担任として持ち上がった学年で、2・3年と担任をしていた彼女。ステキなお嬢さんを連れて来てくれていた。学校案内のパンフレットを見て、僕の写真が載っているのを見つけ、志望校の一つとして候補に挙がっているらしく、直接、いろいろな話を聞きたかったらしい。

それにしても、こうやって来てくれるなんて、なんと嬉しいことか。25年以上前に卒業させた彼女だが、会えば当時の話がすぐできる。あ~だった、こ~だった・・・と2人が話すのを、横で娘さんが笑顔で眺めつつ、それでどうしたん?って話に加わってくる。

初対面の中学3年生なのに、他人とは思えないこの妙な感覚・・・。最初に担任した生徒だというだけでも、大きなインパクトがある上に、その子の娘さんとなれば、他人事ではない・・・?

「どう先生? 自分の孫みたいやろ・・・」

そんなふうに話す彼女を見ていると、自分が担任として接してきた当時の日々が、決して間違いがなかったと確信できるようだ。まだ大学を卒業して間もない、教師としての経験もほとんどない僕が、教壇に立って彼女たちに何が教えられたのか・・・

「今も毎日言ってるん? シャキッとせ~って!」

よく覚えてるなぁ~。事実、当時はロングスカートが流行っていて、ヤンキー姐ちゃん全盛。元気のいい女の子たちに振り回されていた。

「いい先生やったと思ってるで・・・」

「だから娘もお願いしようかって・・・そう思ったねん」

当時、いったいどれだけのことができたのか・・・。その答えを、こんな形で見せてくれるなんて、本当に嬉しい。何物にも代え難い喜びと、感謝の気持ち。《教育》の本質はここにある。

「久しぶりに会っても感じるもん。やっぱ天職やな。よ~似合ってる」

一時期、違う世界に身を置いた僕だが、教壇に戻って4年目・・・。改めて教師の世界、教育の現場に魅力と生き甲斐を感じる毎日だ。


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