各自のミッションを明確にし、その責任を負う

春休みに入り、授業がないとはいえ、年度末処理や新年度に向けた準備で慌ただしい学校。もちろんクラブ活動や進学講習も行われていて、教師はそれぞれ忙しく動き回っている。

ただ、一つ思うに、せっかくそれぞれの教師が頑張って仕事をしているのに、各々の動きや役割分担が明確化されていないが故に、それらの成果が有機的に結びついていないのはどう考えても不合理だ。というより、徒労感ばかりが先行し、責任が曖昧になるのは組織として大きなマイナスだろう。

日々の成果がリアルタイムに数字で表れることの少ない学校現場において、各自の責任が直接、厳しく問われることはほとんどない。誰が何をやっているか、プラン通りきちんとやれていたのか、やり方は適切だったのか、その成果はどうだったのか・・・。計る基準もなければ、評価するモノサシもない。いわゆる「感覚的な出来・不出来」「個人的な見立て」が一時的に盛り上がり、しっかり分析されないまま過ぎていく。

一生懸命やっているのだからと、それで済むようなことではない。やはり結果は正しく評価され、その後に活かされていかなければ意味がない。職務権限を明確にし、それぞれの職責においてその任務を果たしてこそ、初めて組織としての存在価値がある。

仕事は「感情」でするものではない。断じて「個人的な好き嫌い」が判断に入り込むべきではない。あくまでも「理論的」に正しいかどうか、責任の所在を問うた上で判断されなければならない。

それぞれの能力は高いのに、組織としての機能が貧弱なために、今ひとつ成果が上がらない本校において、まず見直すべきは「各自のミッションは何か」という明確な指針だ。それを確実にやり遂げ、できなかった分は「きっちり責任を取る」こと。そして、それを「正しく評価する」ことだ。

経営者、管理職、一般教職員それぞれに果たすべき「職務上の役割」がある。それを明確かつ真摯に受け止め、忠実に遂行し、その結果責任を負う。それができない者は組織にいるべきではない。


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