ココロに響く舞台「学習発表会」

いよいよ練習の成果を披露する日がやってきた!

インフルエンザの影響で中止になった「秋桜祭」に代わって、今日午後1時半から高校体育館で行われた「学習発表会」。

たくさんの保護者、またそのご家族の方々に来ていただき、発表する子どもたちはもちろん、担任の気持ちもしだいに高まっていく中、生徒会長、南和佳(3年)さんの挨拶で、いよいよ本番がスタート。

まずトップバッターは、2年のクラス発表。『世界子ども国際会議2009』

この夏、2ヶ月間のニュージーランド研修で学んだ国際感覚を活かし、各国の代表者になりきって意見をぶつけ合う「国際会議」。

それぞれの国のイメージにぴったり合った配役というか、キャラクター設定が絶妙で、思わず笑いを誘う場面もあった。

奥深い内容でありながら、各国の状況を比較しながらの意見交換が、子どもたち目線の言葉で繰り広げられ、とてもわかりやすかった。

最後は全員で「We Are The World」を大合唱し、締めくくった。

続いて1年生のクラス発表。『群読 ともだち』

谷川俊太郎の詩を群読にアレンジしたもので、スクリーンに映された映像と、メッセージを強める意味で付け加えられた動きが、より内容を際だたせていた。

今のクラスに必要なこと。全員がわかっていながらも、ついつい甘えてしまって、「ほんとうはそうしたいのに、あえてそうしない自分」・・・

一番身近で、一番大切な「ともだち」。おとうさんやおかあさんだって、もしかしたら「ともだち」なのかな?子どもたちの素直な気持ちが、力強い言葉となってココロに響いてくる。その純粋さに、思わず目が潤んできた。

今日のこの舞台、みんながひとつになった経験を忘れないでね。

クラス発表の最後は3年生。『グッドバイ・マイ・・・』

人間の「誕生」の瞬間を切り取り、「生きること」の意味を大胆に扱った、とても大きなテーマの作品だった。

教室での、いつものおちゃらけた子どもたちからは一転した、シリアスなセリフに魂が揺さぶられる。シンプルな衣装が、より非現実なココロの世界を象徴しているようで、言葉一つ一つが重く響いてきた。

何を訴えたいのかを全員が十分理解し、自分なりに消化して演じている姿がいい。さすが最高学年、その安定さに成長を感じる。

さて、5名の審査員の先生たちは、どんな判定を下したのか・・・。

休憩をはさみ、後半は縦割り取り組みの発表。中1から中3までがコーラスとソーランの二つに分かれ、先生や先輩の指導の下、学年を超えたまとまりをどう見せてくれるか・・・。

まずは、コーラスから。


定番曲『モルダウ』の三部合唱。

先ほどの、クラス発表の衣装とはがらりと変わった制服姿に、シャキッとしたまとまり感がある。

各パート別に、しっかり練習した成果が発揮され、どのパートも声がしっかり出ていて、キレイなハーモニーを響かせていた。

人数が少ないからといって、男子も負けてはいない。自信を持って、自分の声を届けようと頑張っていた。

続いて、ソーラン。

滋賀学園中学のパフォーマンスといえば「ソーラン」と言われるほど、子どもたちのカラダに染みついた踊り。毎年、ニュージーランド海外研修に行く中2が、現地でその踊りを披露し、大きな拍手を浴びている。

だから、中2・中3は曲が流れ出すと、自然にカラダが動く。でも、中1はこの秋桜祭(今年は学習発表会になったが)で、約半数の生徒がソーランを習う。

先輩について、見よう見まねで踊っていたソーランも、やがて自分のカラダが覚えてくると、動作も切れ味がよくなってくる。

放課後、リーダーの呼びかけで、暗くなるまで前庭で練習した成果が、本番では見事に発揮され、鮮やかな衣装とともに、一つ一つの動作がビシッと決まっていた。

ほんとうなら、英語スピーチや体験発表、保護者&先生の出し物など、もっとたくさんのプログラムがあったが、場所や時間の関係で「学習発表会」としては以上の発表でおしまい。

閉会式では、校長先生からスローガンとクラス発表の表彰があり、スローガン賞には中3の「We can do it! ~皆で咲かそう感動の秋桜」、クラス発表では中3が優勝。中1と中2にも特別賞として、その努力に対し審査員全員から大きな賞賛の声が寄せられた。

インフルエンザのために、発表の舞台が音響や照明の設備面で十分とはいえない体育館のステージになり、日程も一週間ずれた。その間、欠席者もある中でのわずかな練習で、配置や演出などの変更も確認しながら、今日を迎えた子どもたち・・・

でも、実際の舞台では、そんなことを忘れさせてくれる、ほんとうにステキな発表を披露してくれた。

どの学年も、まず何といっても「テーマの選び方」がよかった。そして、それを活かすセリフや演技が「素直」で、見ている人のココロにスッと入っていくような「純粋さ」があった。もちろん、担任の先生を含めて、クラス全体がよく「まとまっていた」。それが何よりの成果だったと思う。

みんなよく頑張った! この経験を学校生活に活かそう!! 

担任の先生方、ほんとうにお疲れさま!

組みを指導して下さった先生方、ご苦労さま!

何かとお手伝いいただいた高校部の先生方にも感謝!

そして、急な日程変更にもかかわらず、見に来て下さった保護者の方々、ほんとうにほんとうにありがとう。

舞台で演じる側と観客とが、熱いココロの絆で結ばれたひととき。この気持ちを忘れないでいよう・・・


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