徹底した「ココロ」と「アタマ」の教育を

私立に限らず公立であっても同じことだが、保護者や子どもたちに「選んでもらえる」学校であるためには、それだけの「魅力」「価値」がなければならない。まして、余分に費用負担をお願いする私学なら、なおさらそれは大きな要素となる。

学校の魅力は、決して単なるイメージだけでつくられるものではない。見える形に表れてこそ初めて評価してもらえ、それがネームバリューとなって伝播していく。

見える形とは何か。

高い進学実績、全国レベルのクラブ活動、行き届いた生活指導、海外研修・留学、充実した施設・設備・・・

書き出せば、どれもが当たり前のことばかり。そこに、目を見張る「特効薬」みたいなモノがあるわけではない。要は、保護者や子どもたちの目標・要求に対し、どれだけふさわしい「環境」を与えられるかどうか。言い換えれば、それらの目標・要求がどれだけ達成できたかということに尽きる。

学校に欠かせないモノは、我々教員の指導力=「愛」だ。

学校に対して、生徒や保護者が期待する一番大きなポイントは指導力、つまり教員の力量(愛情)だ。決して学校の偏差値や施設、カリキュラムの幅広さだけではない。

私学の教員は、ほとんど転勤がないので、集団としての先生の力量が明確に表れ、すぐ見抜かれる。生徒ひとり一人を大切にし、わかる授業をきちんと行う学校でなければならない。

類型やコースなど、目先だけの「新商品開発」が先行し、それに付随する仕事に振り回されてはならない。聞こえのいい言葉を並べても、実現できなければ大きなマイナスイメージしか残らない。確実にできることを、全力で行うこと。その積み重ねが学校への信頼であり、入ってよかった学校という信用につながる・・・

形はできるだけシンプルに、基礎・基本に基づいた「ココロとアタマの教育」を徹底的に行うことが第一だろう。


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