中高一貫・中学3年生9名と高校留学コース1年生5名の計14名が、1月22日(土)午前10時、一年間のNew Zealand留学に出発した。
昔と較べて、といってもここ数年のことだが、「涙、涙の・・・」みたいな寂しく湿っぽい別れの雰囲気は少なくなり、生徒も親も「元気で頑張ってくるんやでぇ~」と、明るくあっけらかんとした表情が多くなってきた。
いくらインターネットが発達した時代とはいえ、肌と肌をふれあわせ、ぬくもりを感じ合えるようなコミュニケーションはできない。パソコンや携帯電話のメール、Skypeなどを使って、文字や言葉でお互いの意思を通い合わせることはできても、言葉にならない「温度」みたいな感覚は通じない。
そんな中で過ごす一年間・・・
つらいことや苦しいこともあるだろう。
いくら、ホストファミリーや現地姉妹校のクラスメイトがいても、最終的には「ひとり」だ。
自分で決め、自分で乗り越えていかなければならない。
そんな気持ちを察してか、先日、一年留学から帰国したばかりの先輩が、関空行きのバスに向かって見せた表情が切なかった。
自分の経験と重ね合わせ、祈るように見つめる先に・・・
遠くNew Zealandの景色が見えていたのだろうか。