「エリート」と聞くと、どこか嫌みなイメージがつきまとい、何となく好きになれない人も多いに違いない。
かくいう僕も、その1人だ・・・。
でも、どうやらそれは「日本」だけの、”特別な違和感”かもしれない。たまたま、今日の昼間、外に出る機会があって本屋に立ち寄った時、見つけた1冊の本。
『エリートの条件-世界の学校・教育最新事情』(学研新書)
河添 恵子さんが学習研究社からの依頼を受け、1999年より始めた30カ国以上の小学校・中学校(約80校)と、その年代の子どもたち・家庭・地域を取材して執筆するという、壮大なプロジェクト。
現在、「世界の子どもたちはいま」シリーズ24巻、「世界の中学生」シリーズ16巻、そして「世界がわかる子ども図鑑」の計41冊の図鑑にまとめられている。その内容を中心に、新たな取材を加えリライト・バージョンアップして、「エリートとはなんぞや?」のテーマでまとめたのが、この本だ。
各国(学校)のさまざまな「英才教育」(決して、言葉の表面的な部分や言葉からくるイメージだけを捉えないでほしい・・・)の実態についても書かれていて、まだサッと目を通しただけだが、なかなか読み応えがある。
さすが、「実に10年間の結晶」だと著者が言うだけのことはありそうだ。
裏オビには、「リーダーの輩出は国家戦略の最重要課題である!」とも記されていて、
・ITと文武両道が男子校の基本(カナダ、オーストラリア)
・エリート輩出の「優等生」の転換期(シンガポール)
・スピーチ力こそリーダーの条件(アメリカ)
・ゼロ歳からの英語サバイバル(中国、台湾)
・「平等は不平等」で超エリートを育成(フランス)
などと、なかなか面白そうな言葉が踊っている。
勉強ができても、魅力的なリーダーにはなれない・・・。コミュニケーションスキルや倫理観、「負けない心」を育むために、世界の「将来、国を支えるエリート」たちは、どのような学校教育を受けているのか?
この本では、日本の教育の深刻な問題点が浮き彫りにされている。
さて・・・それはそうと、高校野球だ。今日も朝、少し雨が残っていて、早々に順延が決まった。午後は一時晴れ間もあったが、夕方(いま18時前)には、また雨。
どうなんだろう? 明日は試合が行われるのだろうか・・・
準決勝を前に何日も順延が続くのは、気持ちの上で決して良くはないだろう。条件はどこの高校も同じだとはいえ、できることならスッキリとした天気の下、気持ちよく試合をしてほしい。
明日は会議で球場には行けないが、勝利を祈っている。がんばってくれ!