お盆の準備

明日からのお盆に向けて、ニャンコさんに見守られながら準備をしている。

浄土宗のお盆は、けっこう忙しい。世間が「お盆=レジャー」で賑わっている中、うちのお寺では13日〜15日の3日間、夕方にお墓参りがある。お泊まりでどこかへ行くなんて、絶対に無理な状況なのだ。

加えて、家の仏壇に朝昼晩のお膳(ご飯)はもちろん、かつては10時と15時のお茶(おやつ)を供えていた。ふだんより忙しく、気を遣い、出費がかさむ時期。

今でこそ「精進料理」に制限されることはなくなったが、子供の頃はお盆の期間中にお肉や魚を使った献立が食卓に上ることは、まずなかった。

何がお盆だ・・・と、愚痴のひとつも言いたくなる。

そんな、一種独特の雰囲気に包まれる数日間。先祖に思いを馳せ、ご縁に感謝し、手を合わせる。

面倒だが、なんとなく心地よい感情でココロが満たされるのは、なぜだろう。

それが当たり前だから? 子供の頃からそうしているから?

ちょっと考えてみた・・・

すると、この2文字が浮かんできた。

「感謝」

そう、お盆は先祖やご縁のあった人、さらにはいま自分の周りを取り巻くすべてのものに、「ありがたい」と感謝の念を手向ける時間なのだ。

だから「心地よい」

当たり前のことを、当たり前だと思うのではなく、ありがたいと感謝する。そんな思いを再認識する意味で、お盆は大切な行事に違いない。


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