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2008年09月27日

●昭和基地と話そう

夕方5時から、東近江市横溝町にある『西堀榮三郎記念・探検の殿堂』において、
探検の殿堂無線倶楽部の主催による、「昭和基地と話そう」が開催された。

   

知り合いから話を聞き、これは面白そうだということで参加を申し込み、
仕事帰りに寄ってみた。

   

館長の野村さん(写真左)の挨拶の後、第1部は第33次・43次隊越冬隊員として
参加した中村俊弘さん(写真右)による、「オーロラと機械隊員」と題するお話会。

 

続いて、無線倶楽部の事務局長・畑さんから、第2部で行う昭和基地との無線交信
の説明が、 Google Earth を使って行われた。

今日の日程が夕方5時開会で、無線交信を午後6時からとしたのは、その時間帯が
電波の条件がいいからで、昨日、アマチュア局としては最高出力の1kwの検査に
合格、まず14MHzで交信してみて、うまくいけば18MHzに変更して試してみる・・・など、
これから行う無線交信のイメージをふくらませるような話があった。

  

そして、いよいよ南極・昭和基地との無線交信!

無線倶楽部の会長・植木さんからのコールに、第49次隊・通信担当の
近藤さんの明瞭な声が返ってきて、大きな歓声と拍手がわき起こった。

今日の南極は雪で、気温-17℃。比較的温かい?とか。
日本との時差は6時間で、今は11時30分。
毎週土曜日はカレーの日で、さっきお昼ご飯を食べた。

そんな話が、子どもたちや我々が見守る中、スムーズに続いていった。

   

引き続き、電話回線に切り替えて、改めて近藤さんと交信し、
子どもたちから南極に対する疑問や質問がぶつけられた。

「南極でいちばん驚いたことは何ですか?」
「基地と日本の暮らしの、どちらが楽しいですか?」
「南極では何でも凍るのですか?」

子どもたちらしい質問が、次々と飛び出し、会場は終始和やかなムード。

電話回線は、まず東京にある国立極地研究所に電話をかけ、そこから基地の
近藤さん(PHS)へとつながるとのこと。しかし、会話のタイムラグはほとんどなく、
まるで隣で会話しているような雰囲気に、みんな驚いていた。

子どもたちの後は、西堀榮三郎とともに第1次隊に参加した通信隊員・佐久間さん
が電話口に(写真右)。西堀氏が家で飼っていたカナリアを南極に連れて行き、
モールス通信に合わせてピヨピヨ鳴いていたという話や、オーロラ、犬ぞりの話、
また、今はペンギンは研究以外では触ることはできないが、1次隊の時には近くに
寄ってきて、服をつついてきたりして、人間を全く怖がらなかったということなど、
懐かしい話がどんどん飛び出し、同じ越冬隊として南極にいながら、51年前とは
ずいぶん違うなぁと、改めて感心したり・・・。

 

続いて、西堀榮三郎氏の三男(写真右、左は佐久間さん)で、今日のために東京
から駆けつけた理学博士の峯夫さん=ドイツ在住=が電話口に立ち、「こうやって
電話をしていると1万4千キロ離れた南極にあなたがいるとは思えない」と話すと、
「そうですね、でもこうやって日本とのやりとりが簡単にできるようになって仕事が
忙しくなって・・・」と近藤さん。

あっという間に2時間が過ぎ、終了時刻に。

最後に、無線倶楽部の会長・植木さんから、「生きた”実体験”を大切にすること、
それが西堀哲学であり、探検の殿堂でのイベントや倶楽部の活動を通して、
それを子どもたちに伝えていきたい・・・」との挨拶があり、イベントが締めくくられた。

とても意義深く、人間味あふれる温かなイベントだった。

下の写真は、無線倶楽部開局記念のQSLカード。

  

☆今日のイベントチラシ → こちら

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