●笑った者が勝つ!
漫画の話で恐縮だが・・・
『ドラゴン桜』の一節を紹介したいと思う。(12巻・106限目)
1990年理系後期の英語の入試で、
次の英文の指示通りに図形を描くという問題があったそうだ。
解答欄に「circle(円)」が描かれていて・・・
Read the sentences below and draw, inside the circle,
the diagram which they describe.
At the top of the diagram there are three horizontal straight
lines. At the bottom there is an inverted triangle. In the middle
there is another triangle in an upright position. Between these
two triangles there is a horizontal spiral. On each side of the
diagram there is a cross. There are two small circles diagonally
above the upright triangle, one on the left and the other on the
right. The small circles are below the horizontal lines. In each
small circle there is a dot at the center.
図の一番上には、水平方向の直線が3本。
一番下には、逆三角形がひとつ。
真ん中にはもうひとつ三角形が通常の向きで。
これらふたつの三角形の間には、
水平方向にのびた螺旋状の図形がひとつ。
図の両端には、バツ印がひとつずつ。
通常の向きの三角形の左斜め上と右斜め上にひとつずつ、
計2個の小さな円。その小さな円は水平直線の下で、
それぞれの小さな円の真ん中には
小さな丸い点。
そう、順番に描いていくと、顔が描けるわけで・・・
な~んや、簡単やないか。
このバツ印は「耳」を表してるんだから・・・と、
ふつうなら、迷わず円の外側にバツ印を描いてしまう。
しかし、これが大きな落とし穴・・・
最初に「inside the circle」(円の内側に描け)
と明記されているので、円の内側に描くのが正解。
こうやって、ちゃんとひっかけも用意されていて・・・
試験会場で必死に解いていて、あとで冷静になると
ちょっと笑えるような、二段構えの工夫がされている入試問題。
さすが東大、いい問題を出すじゃないか!
でも、ちょっと考えてみてほしい。
決して難しい問題というわけでもなく、
パズルみたいに文法を問うだけの問題でもない。
実は、東大英語には「英語も言語である」というメッセージが
込められていて、言語とは無味乾燥な文法を学ぶために
あるんじゃなくて、言語を使って、人に何かを伝えるのが
一番の目的だということで・・・
入試問題とはいえ、問題の文章も面白くして、
受験生が理解したら楽しめるように、教授も工夫している。
作成者の意図を読み取れば、入試とはいえちょっと笑いながら
問題が解けるはず。東大英語の持っているユーモアの精神を
理解できる余裕のある人が合格する。
『ドラゴン桜』では、そう解説されている。
そうだよ、その通り!!
今日、ここでこれを紹介したのは、
本当の意味での"勉強"ってこういうことだよな!
・・・と思ったから。
ふだんの授業でも、こういう精神を忘れないでいたい。






