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2006年04月08日

●ビタミンF

ビタミンF

本棚を整理していたら、一冊の本が出てきた。

『ビタミンF』(重松清著)。

第124回直木賞受賞作で、以前、友人が
「これ、読んでみて・・・」といって紹介してくれた本だ。

7つの短編からなるこの作品は、著者の言葉を借りれば、
Family、Father、Friend、Fight、Fragile、Frotune・・・
など『F』で始まるキーワードをそれぞれの作品に埋め込んで、
ひとの心に「ビタミン」としてはたらくことをめざしているとのこと。

どうも、ベストセラーの類にはある種の抵抗感を感じる、へそ曲がりな僕・・・。
それが、読んだとたん「これって、ウチの話みたいじゃん」って、随所で身につまされ、
ドキッとし、ホロリとし・・・。

不覚?にも「うん、そうそう、そうなんだよね~、わかるわかる」と、
見事に感情移入してしまった。

描かれているのは、ごく普通の、ありふれた家族の風景なのに、
その中で起こるさまざまなトラブルに立ち向かうお父さんの不器用さが、
なんだかとてもせつなくて・・・。

でも、各編の締めくくりには希望が見え隠れしていて、ある種の癒し系的な作用も
感じられるステキな短編集だった。

ささやかだけど元気が出てくる、オススメの一冊だ。

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